先輩からの一言

 測量・地図作成業界の沢山の職種から、代表的な職種について先輩から一言紹介します。

測量(実測)  (株)沖橋エンジニアリング 友利 涼二郎

 私は測量士としてトータルステーションやさまざまな機械を使って測量を行っています。
 最近ではドローンや3Dレーザースキャナーなど最新技術の進歩が目まぐるしく、その技術の進歩に対応する柔軟性が必要です。そのためにも日々の仕事で自分を成長させ、新しい知識・技術が身につくことに魅力を感じ、社会の利用や開発などの基礎的な役割を担っているということに責任を感じながら頑張っています。



測量(航測)  (株)タナカコンサルタント 碇谷 佳菜

 航空レーザ測量の解析と画像処理を担当しています。
 航空レーザ測量は、レーザスキャナを搭載したヘリコプターで上空から計測を行うため、広大な森林域や危険な災害現場においても現地に立ち入ることなく、詳細な地形データを取得することができます。近年、全国各地で災害が多く発生している中で、取得した詳細な地形データが復興や防災の役立っていることにやりがいを感じています。



測量(データ整備)  (株)宇部建設コンサルタント 三王 晶司

 私は入社してから主に道路の維持管理に必要な道路台帳、各種施設調書の作成・更新を担当しています。また、機械観測やモニタリングを活用した交通量調査、UAVを利用した地形図作成など、新技術を用いた業務にも参加しています。
 近年、生産性の向上が求められており、新技術(i-construction)の活用は加速度的に広がりをみせています。私が担当している道路台帳のデータ整備においても、その一端を担っています。
 この仕事は社会資本整備の重要な役割を担っているため、非常にやりがいを感じています。



地図調製(編集)  (株)武揚堂 大沢 健一

 専門学校で測量や地図制作について学び、今の会社に入社しました。
 現在は国土地理院などの地図データを活用し、お客様の要望にあったオーダーメイド地図を作成しています。具体的には自治体の観光マップやバス路線図などを作成しています。自分が制作した地図が街で利用されているところを目にしたり、SNS上で評価されているのを見かけた時に、やりがいを感じます。新しい地図を設計する喜びや、技術発見の驚きもあります。
 2020年の東京五輪には、多言語表記した地図や案内板などが求められているので、開催成功の一翼を担えればと思っています。



地図調製(製品制作)  内外地図(株) 岡本 迪子

 大学でデザインを学び、出版社での雑誌編集を経て、地図会社に入社しました。収集した情報を整理して分かりやすくまとめ上げるという点で、デザイン・編集と地図制作は共通した魅力があると考えています。
 現在、いわゆる「地図」だけでなく、「地図雑貨」の企画にも携わり、地図会社ならではの一捻りした製品を制作しています。マニアックな製品のほうが喜ばれることも貴重な経験です。ミュージアムショップや書店・文具店に製品が並び、地図が好きな皆様の元に届くことがやりがいとなっています。



営業職  扇コンサルタンツ(株) 田村 貴志

 営業という仕事は、お客様(官公庁や民間建設業の土木担当者)が持つ「こんな風にしたい」というインフラの相談や問題点をヒアリングして実際の予算を見積り・積算・企画提案します。
 自分の提案が通り、実際に道路や橋などの構造物が完成した時には喜びを感じます。それとそれ以上にやりがいを感じるのはお客様との信頼関係によって自分という人間のファンが増える事です。
 営業力とはこうした人間力・マネジメント力・業界のスキルや知識も要求されます。